あなたの「大好きな絵本は何ですか?」
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こんにちは。こゆのです。
私の大好きな絵本のご紹介2冊目です。
以前の記事にも書いたのですが、私は絵本フレデリックが好きです。
アラフォーの私には可愛らしすぎるとは思うのですが、フレデリックデザインの手帳がお気に入りで実際に使っています。
今回は、そんな絵本フレデリックの魅力をご紹介します。
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はじめに
絵本の世界には、心に響くメッセージと美しいイラストが詰まった作品が数多く存在し、眺めているだけでもその世界観を感じて心癒されるような本があります。
そんな本の一冊が、この『フレデリック』です。この絵本は、1969年に初版が発行されて以来、今現在にいたるまで多くの読者の心をつかみ続けています。
あらすじ
冬に備えて食料を集める野ねずみたちの中で、一匹だけ異なる行動をとる主人公フレデリックの物語が描かれています。
- 他の野ねずみたち:とうもろこしや木の実、小麦やわらをせっせと集める。
- フレデリック:何もせず、ぼんやりと過ごしているように見える。
ページごとに何もせず、ぼんやりと過ごしているように見えるフレデリックに、仲間たちが
「どうして働かないの?」
と尋ねると、フレデリックはそれぞれ
「寒くて暗い冬のために光を集め、色を集め、言葉を集めている」
と答えます。
そうしているうちに、やがて冬が訪れ食料が尽きて寒さに震える野ねずみたちの前で、フレデリックは集めた光や色、言葉を使って仲間たちを励まします。彼の話によって、野ねずみたちは再び元気を取り戻し、寒い冬を乗り越えることができるというお話です。
私は、初見でこの絵本を読んでいるときに
(あれ?アリとキリギリスのお話をなぞっているのかな?)
と思いましたが、フレデリックは仕事をしていない訳ではありませんでした。
考えてみると深い教訓を含んでいる絵本だと思います。
『フレデリック』から得られる教訓
異なる視点の価値
フレデリックが仲間たちと違う行動を取る姿は、一見すると怠けているように見えます。
( 何もせず、ただぼんやりと過ごしているように見えるシーンがたびたび挟まれるため、アリとキリギリスの童話を思い出させます。)
しかし、実際には彼は仲間たちのために光や色、言葉という「目に見えないけれど重要なもの」を集めていたのです。
後に、 集めたこれらを使って冬の寒さに震える野ねずみの仲間たちを励まし、共に冬を乗り越えるシーンに感動しました。
この世界には、
「目に見えないけれど重要なもの」
があるのだと考えさせられたのです。
これは、読者である私たちの普段の生活の中でも同じことが言えるのではないでしょうか。
- 異なるアプローチ:私たちの周りにも、一般的な方法とは異なるアプローチを取る人がいます。そんな人たちを理解し、彼らの視点から学ぶことは、新しい発見や成長につながる可能性があります。
- 多様な価値観:一見、役に立たないように見えることでも、それが状況や時期によって非常に重要になることがある。フレデリックのように、私たちも多様な価値観を尊重し、受け入れることで、より充実した人生を送ることができるのではないでしょうか。
目には見えないけれど大切なもの
フレデリックが集めた光や色、言葉は、寒さと飢えに苦しむ仲間たちの心を温め、勇気を与えるシーンはとても印象的です。
- 心の糧:物理的な食料だけでなく、心を豊かにするものもまた必要です。例えば、美しい絵や言葉は、困難な時期においても希望を与え、人々を支えてくれます。
- 創造の価値:創造的な活動や表現は、自分自身を癒すだけでなく、周りの人々にも影響を与えます。フレデリックのように、私たちも自分の持つ力を信じ、それを共有することで、他者を励ますこともできるのです。
特にお子様におすすめのポイント
『フレデリック』は、子供たちにとっても非常に価値のある絵本だと思います。
- 想像力の豊かさ:フレデリックが集める光や色、言葉といった抽象的なものは、子供たちの想像力を刺激します。物語を通じて、目に見えない大切なものについて考える機会を提供します。
- 多様な価値観の理解:フレデリックの行動は一見変わって見えますが、その背後にある深い意味を理解することで、子供たちは異なる視点や価値観の大切さを学ぶことが出来ます。これは、社会生活においても重要なスキルとなるのではないでしょうか。
- 協力と共感の大切さ:仲間たちが困っている時にフレデリックが助ける姿勢は、助け合いや共感の大切さを教えてくれます。これにより、他者を思いやる心を育むことができます。
- 芸術や詩への興味:美しいイラストと詩的な言葉に触れることで、芸術や詩への興味を持つきっかけになります。これらは、子供たちの感性を豊かにし、表現力を高めることにもつながります。
終わりに
この絵本は、子どもたちだけでなく、大人も楽しめる深いメッセージが込められた作品です。異なる視点や価値観を持つことの大切さや、お互いに助け合うことの大切さを再認識させてくれる心温まる絵本の一冊です。
私の大好きな絵本二冊目のご紹介でした。
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もしよろしければ前回の一冊目は、こちらからどうぞ。
ここまで、お読みくださいまして、
ありがとうございました。
読んでいただけて、とても嬉しいです。
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